口に鈎を持った長い線形の虫で、小腸にくいついて寄生するため、多くが寄生すると貧血や黒色便、血便などがみられます。この虫も雌の成虫が卵を産むと便の中に出て、その後土の中で感染可能な子虫が育ちます。そして子虫は他の猫の口から入って小腸に寄生するか、あるいは皮膚から入って血流にのり、最後に小腸に達します。また回虫の場合と同じに、成猫の体内で眠っていて、妊娠時に活動を開始して、ミルクの中に出ることもあります。したがって、子猫の感染はミルクからが多いものです。この虫も便の中の卵で発見が可能です。したがって、定期的な便の検査と、駆虫薬の使用が効果的です。