大腿骨の頭への血液供給が悪くなり壊死してしまう病気で、小型犬の1歳未満の若いものによく起こる。大腿骨が成長する時期に関節周囲の構造に炎症が起こり、血液供給の悪くなった大腿骨頭は骨がちじみ変形して、股関節をつくる骨盤の骨と形が合わなくなる。これによって痛みが生じる。
悪い方の後肢を上げていることが多い。そのため歩様は3本足でぎくしゃくしたものになる。症状が進むと筋肉の萎縮も起こる。
跛行がたまにしかみられない場合には保存療法で手術なしで治療するが、痛みや跛行のあるものでは手術で治療する。早期に治療しないと3本足歩行の癖がついてしまうことがある。