JBVP一般社団法人 日本臨床獣医学フォーラム
Japanese Board of Veterinary Practitioners

猫の病気食物アレルギー

頭部や頚部の皮膚を中心に激しい痒みを伴った病変を作ることが多く、引っかき傷のため細菌が感染して激しい病変にみえることもあります。診断には猫がこれまで食べたことのないと思われる蛋白質を1種類選び、家庭内で調理して、最大で約2カ月ほど与えてみるのがベストです。もちろん、かゆみや病変はもっと早くとまるかもしれませんが、反応がみられない場合には2カ月間観察を続ける必要があります。魚にアレルギーが疑われたら、ターキーやラムにしてみるのがよいでしょう。ただしこの場合、他には水道水だけしか与えてはならず、余分な調味料も油も使用しなければ、もちろんおやつもいけません。また市販の「低アレルギー食」というのも、単一の成分ではないので、最初の2カ月間は使ってはなりません。これでかゆみと病変がとまるようなら、次に1種類の内容物あるいは市販の療法食を加えて1週間観察し、再発がなければ維持のためのレパートリーに加えて、これから一生の間、このようにして探した安全な食事を食べさせます。