くちびるがそげたようになる無痛潰瘍(昔は好酸球性潰瘍と呼ばれた)、後ろ足の後面などに発生する線状肉芽腫(昔は好酸球性肉芽腫と呼ばれた)、頚部や腹部の皮膚にみられる湿った脱毛部である好酸球性プラークの3つは、以前は別々の病気として扱われていましたが、最近では原因が類似していると考えられ、一括して扱われます。原因はやはりノミ、食物、吸入物質に対するアレルギーが考えられており、コルチコステロイドで病気を抑える治療から、根本的な原因を除く治療に的が移ってきています。そのため診断には最初にノミ、食事を検討し、同時に細菌感染があれば抗生物質で治療し、さらに追及が必要な場合は、他のアレルギー要因、外傷、免疫疾患、心因性、ストレスについても考慮します。