背中に発生するぶつぶつの病変(痂皮と丘疹)はほとんどがノミアレルギーです。また同様の病変が耳、鼻に夏に集中してみられることがあり、蚊に刺されることによるアレルギーと考えられています。さらにその他の外部寄生虫に対するアレルギーでみられることもあります。頭部から頚にかけての病変では、アトピー(花粉やハウスダストの吸入)、食物アレルギー、疥癬、自己免疫疾患などが疑われます。まず病変の分布、ノミの駆除、食事に関する検討、その他の外部寄生虫、真菌感染、細菌感染に関する診断を進めます。原因が発見されない場合には、免疫疾患、栄養疾患、肝疾患、ホルモン疾患についてさらに検査が必要です。