会長ごあいさつ

FASAVA-TOKYO 2019 大会にようこそ

本年のJBVP 年次大会は,FASAVA-TOKYO 2019 大会として開催します.すなわち,ホテルニューオータニ東京の同じ屋根の下で,国際学会と国内学会を同時進行で開催します.これまでと同じJBVPの年次大会の規模に,海外講師と日本人講師による英語を中心とした国際学会をプラスして実施します.
もちろん英語の講義の一部には日本語同時通訳も入ります.

FASAVA (Federation of Asian Small Animal Veterinary Associations) は, アジア・パシフィック各国の様々な獣医師団体が参加して作られた国際的な学術団体で,毎年いずれかの加盟国で年次大会を開催しています.2019 年は,FASAVA に加盟している東京都獣医師会とJBVP が協力して日本で開催することになり,毎年行っているJBVP の大会と一緒に行うことになりました.日程は,FASAVA-TOKYO 2019 のプレコングレスを含め,水曜日から日曜日までの5 日間です.実際の講義は木曜日からの4 日間で,JBVP 部分は木曜日の夜のナイトプログラムから始まり,これまで通りの金曜日,土曜日,日曜日の3 日間につながります.展示場は2 会場となり,まさに国際色豊かな企業の展示をみることができます.そして,登録は一本化で,1 つの登録でFASAVA およびJBVP のすべての講義に参加できます.

これまでのJBVP 年次大会との大きな違いは,外国人専門医による講義が圧倒的に多くなったことです.また,毎晩開かれるソーシャルプログラムでは,各国からの獣医師との交流もはかれます.2020 年のオリンピック東京大会に向け,国家的プロジェクトとして無料で使える多国語翻訳アプリ"VoiceTra” の開発が進んでいますが,すでに使えるようになっています.是非これをダウンロードして,色々な国の獣医師達と話してみてください.日本の獣医学は本当に進歩していますが,それでもこれから急速に追いついてくるのがアジアの各国です.まずは顔を合わせてお互いを知ることです.ともすれば何不自由なく国内にいて,国際交流など考えずに済んでしまいますが,いろいろな考え方,いろいろな社会の状況を知ることで,昭和の時代にがんばった日本の獣医学を思い出し,さらなる発展を目指すきっかけになるでしょう.

そのようなメリットがあるからこそ,JBVP はFASAVA 大会と同時開催でやろうと考えたわけです.皆様も是非参加されて,国際大会ならではの「大きな得るもの」を持ち帰ってください.

イメージ
石田卓夫
一般社団法人 日本臨床獣医学フォーラム 会長
FASAVA-TOKYO 2019 組織委員会 会長

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