グローバル栄養委員会(GNC)は、2011年のWSAVAグローバル栄養ガイドラインの発表に続き、ツール一式を開発しました。これらは、犬と猫のための食事記入用紙、入院患者の給与ガイド、ボディコンディションスコアチャート、カロリーアドバイスなど、より効果的な栄養状態の評価とアドバイスをするための、獣医医療チームへの現実的な支援が含まれています。さらに、伴侶動物の家族用の教材も開発しました。更なるツールが開発中にあり、将来このサイトに追加される予定です。これらのツールは、すべての患者の来院時に獣医医療チームが栄養学的なサポートに取り組むことを支援し、獣医医療チームの栄養指導担当者の専門的な情報源として中心的な役割を促進するために設計されたものです。
体温、脈拍、呼吸、痛みの程度に続く5番目のバイタル評価として、「栄養状態の評価」を来院の度に行う必要があります。これらのツールは、患者の来院時に毎回効果的に組み入れられるように開発されています。
犬と猫のためのボディコンディションスコアツール。これらのチャートとビデオは、来院の度にボディコンディションを的確に把握し、脂肪蓄積の測定をする獣医医療チームを支援します。
マッスルコンディションスコアチャート。脂肪蓄積を評価するボディコンディションスコアとは異なり、マッスルコンディションスコアでは病気や老化が影響をおよぼす動物の筋肉の状態を評価します。
健康な犬や猫におけるエネルギー要求量の出発点を確認するための早見表。
食事歴調査票(簡易版)は、家族が伴侶動物の食事のために重要な情報を収集する簡単なアンケートです。
この栄養評価チェックリストは、栄養状態の評価(来院したすべての患者に行う簡単な栄養スクリーニング、危険因子が確認された患者への拡張評価)の全てが確実に行われるようにするためのツールです。
WSAVA栄養指針ガイドラインを2ページにまとめた資料です。栄養評価をどのように標準的な健康診断に組み込むか、また実際にガイドラインを実行するためのちょっとしたアドバイスがまとめられています。
この資料は、コミュニケーションのヒント、ガイドラインを有効に利用するためのアイデア、来院時に全ての患者が栄養状態の評価を確実に受けられるようにする方法を含む、栄養指針ガイドラインを実際に行うためのアイデア集です。
入院中の犬と猫のための給与ガイドは、獣医医療チームが栄養補給が必要な適切な患者を選び、最適経路で、迅速にカロリー目標を決定することを助けるものです。
採食の指導とモニタリングチャートは、包括的な入院患者のための栄養モニタリングチャートと同様に、適切なカロリー要求量を決定し、効果的な採食の指導を書く上での段階的なアプローチを提供しています。
インターネット上には、混乱を招く情報や、伴侶動物の栄養についての迷信や誤った情報があふれています。猫の家族、犬の家族それぞれのためのガイドには、効果的かつ客観的にインターネットを利用するためのヒントが載っています。更に、伴侶動物の栄養に関する有用かつ正確なインターネットの情報源のリストが載っています。
オンラインで栄養に関する情報を得る伴侶動物の家族のほとんどが、ペットフードを選ぶ際に成分表を確認することが最も重要であると考えています。しかし、成分表には食材の品質については何も載っていないので、ペットフード全体の品質について大きな誤解を招く恐れがあります。WSAVAグローバル栄養委員会のツールでは、伴侶動物のために最高のフードを選ぶために、いかにラベルからより重要な情報を得るか家族にアドバイスをしています。