別名猫伝染性貧血の名がある通り赤血球に寄生して貧血をおこす病原体です。
伝染は多分吸血昆虫(蚤など)によると考えられています。ヘモバルトネラ寄生にともなって、赤血球はもろくなったり寿命が短くなったりして、赤血球の数が少なくなります。
このため鼻の頭や歯茎が真っ白になり、運動すると息切れをしたり倒れたりといった貧血の症状がでます。これだけで貧血になることもありますが、多くの場合はヘモバルトネラが体の中に潜んでいて、そこにストレスやウイルス感染(猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルス)が加わると急に貧血になります。
貧血自体は赤血球を作る方には問題がなく、壊されるのが原因ですので、抗生物質でヘモバルトネラを退治すれば通常は回復がみられます。
ただし猫の免疫が異常になるようなウイルス感染、その他のストレスなどが根底にある場合には、治療効果がはっきりしない場合もあります。