JBVP一般社団法人 日本臨床獣医学フォーラム
Japanese Board of Veterinary Practitioners

猫の病気耳の癌

扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)

強い日光の下で外出する白い色の猫に発生します。最初は耳がただれて皮膚炎のようにみえますが、次第に耳の一部が欠けてきます。癌といってもあまり大きな塊を作ることがないので、けんかの傷かと思って見過ごされることもあるようです。癌は早期発見が重要ですので、おかしいと思ったらすぐに検査を受けて下さい。

耳垢腺腫瘍(じこうせんしゅよう)

耳の中に塊をつくって、あるいはじわじわと浸透して行くように増える腫瘍です。単なる外耳炎かと思っていると腫瘍だったと言うこともあるので、とくに中年以降は注意して下さい。良性の腺腫と悪性の腺癌があります。どちらも完治のためには早期発見が決め手です。また癌とまちがえやすいものにポリープというものがあります。これは慢性炎症によって作られるものですが、きのこのように生えてくるので、癌と見た目では区別できないこともあり、切ってから病理検査で診断します。