外耳炎は様々な原因と、それを悪化、慢性化させる要因から成り立っています。したがって、ただ耳を掃除すればよいのではなく、それらの原因をすべて取り除く努力も必要です。直接的原因としては、細菌、真菌、寄生虫(耳疥癬)、異物があります。また外耳炎が起こりやすい原因としては、アレルギーで耳の中がいつもべたべたしていることなどがあげられます。感染や炎症が激しくなると、鼓膜より奥にもそれが波及して、鼓膜が破れたり、中に水や膿のたまった袋ができたりして、中耳炎となります。またそれがさらに内耳、前庭へ波及することもあります。猫は耳の中を触られるのを嫌がるので、正確な診断や入念な治療のためには、麻酔も必要になるかもしれません。老猫の場合には麻酔をかけて安全かどうかの検査も必要です。