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神経疾患
椎間板疾患
【原因】
脊椎はいくつもの骨(椎骨)からなってフレキシブルな構造になっているが,椎骨間にショックアブソーバーの役割をする椎間板という円板が存在する.これが堅くなって飛び出て神経を圧迫するのが椎間板疾患である.神経が圧迫されるとそこより下方では麻痺などの障害が起こる.ダックスフント,ビーグル,ペキニーズ,コッカースパニエルでは発生が多いが,その他の犬種でも加齢にともない発生することがある.

【症状】
軽いものから重度のものまであり,軽いものでは歩行をいやがる,過敏になる程度であるが,重度のものでは歩行不可能な足の麻痺,痛覚もなくなる完全な麻痺,排便,排尿の障害などがみられる.

【治療】
軽度のものでは運動制限と薬物療法で回復するものも多いが,進行したものでは手術が必要である.しかしながら痛覚がなくなるような麻痺の場合,48時間以内に手術を行わないと手遅れになることが多い.回復後にも長期のリハビリテーションや,膀胱の感染の治療などが必要になる.
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水頭症
【原因】
脳の中にある脳室というわずかな隙間に水がたまり,ここが拡張して脳が圧迫される病気で,おそらく先天的な要因が関与していると思われる子犬によくみられる病気である.マルチーズ,ヨークシャーテリア,イングリッシュブルドッグ,チワワ,ラサアプソ,ポメラニアン,トイプードル,ケアンテリア,ボストンテリア,パグ,ペキニーズでは他の犬種より発生が多い.多くが子犬の時にみつかっているが,一つの考え方として分娩時に産道を通るときに頭がひっかかり障害がおこるというものがある.また脳の感染などが原因で,炎症性に水がたまるものもある.

【症状】
全く症状を示さないものも,頭を壁に押しつける,姿勢の異常,無目的に歩き回る,眼が見えないなえどの神経症状を示すものもある.また症状を示さないものでもしつけトレーニングがうまく行かないなどで気づかれることもある.

【治療】
診断は特徴的な症状,レントゲン検査,CTスキャンで行われる.脳炎があるかどうかは脳脊髄液の検査で調べる.症状のないものでは治療は必要ない.症状のあるものでは,薬物療法で脳脊髄液を少なくしたり,あるいは手術によって脳脊髄液を他に流す処置を行うこともできる.
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発作
【原因】
発作とは自分でコントロールできない筋肉の運動のことで,脳からの異常な支配で起こる.発作の原因としては,脳の疾患(脳炎,腫瘍,水頭症),中毒,代謝性疾患(低血糖,低カルシウム,肝性脳症など)があるが,発作が再発し,原因も明らかでないものを特にてんかんと呼ぶ.てんかんは特定の犬種,ビーグル,シェパード,アイリッシュセター,キースホンドで遺伝することが知られている.

【症状】
全般発作と部分発作があり,全般発作は大脳皮質,視床,脳幹といった重大な場所に異常があり,左右対称の異常がみられる.犬では大発作と呼ばれるものが主で,全身がこわばり,激しい発作が起こる.また,部分発作では,脳のある特定の部分が異常であることがわかるような症状を出し,たとえば犬では攻撃性,見えない蝿を追う動作,尾を追っかける動作などが特徴的である.

【治療】
脳の疾患か,脳以外の疾患か,あるいは行動学的問題か,様々な検査で確認を行う必要がある.そして可能な限り,原因に対する治療を行う.原因が不明なてんかんでは,抗てんかん薬で長期の治療を行う.
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