JBVP一般社団法人 日本臨床獣医学フォーラム
Japanese Board of Veterinary Practitioners

犬の病気血管腫

犬で若齢および老齢にみられる良性の血管を作る細胞の腫瘍。四肢、胸部、腹部、背部、頭部の皮膚に、血マメのような病変ができるものが多い。単純に切除すれば治癒する。またこの悪性型の血管肉腫は9歳以上の犬を中心に発生し皮膚の深いところ、すなわち皮下織から筋層に多くみられる。広範な切除と場合によっては化学療法がすすめられる。また血管腫と血管肉腫は脾臓にも発生し、脾臓が大きくなって腹部が膨満し、苦しむこともある。どちらも脾臓を摘出する。病理検査で悪性とわかった場合には化学療法を行う。