猫の慢性腎臓病にはIRISのステージングが用意されていますが,ステージングにより予後の予想ができるようになっています.ベラプロストナトリウム製剤である「ラプロス」発売開始から,まだそれほどの年月は経過していませんが,それでも当初に提出されたエビデンスである6カ月の観察期間をはるかに越えた観察が可能になり,慢性腎臓病の猫が良好なQOLで生きていけることもわかるようになりました.