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鼻炎
さまざまな原因で発生するが,鼻から分泌物が出る,呼吸音がするなどが主要な症状.片側性の分泌の場合,異物によるもの,真菌性の鼻炎が考えられる.真菌性の鼻炎は,通常は若い犬で起こり,アスペルギルスやペニシリウムというカビが原因である.また歯根膿瘍といって上顎の歯の根本が化膿して鼻の方へ広がる場合もある.鼻の中の腫瘍は年齢が8-9歳くらいのもので発生する.鼻内癌,扁平上皮癌,軟骨肉腫,線維肉腫などがある.このように原因は様々で,それぞれの原因を正しく診断し,治療する必要がある.異物ならとる,真菌なら薬で治療する,歯が悪ければ抜歯して化膿を治療するが,癌の場合には治療は場所的に非常に困難.また,両側から分泌がある場合には,ケンネルコッフのようなウイルスと細菌の感染の合併,歯根膿瘍が副鼻腔にまで達した場合など,感染性のものが多い.
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喉頭の病気
喉頭は口の奥の気管の入り口で,食べたものが気管に入らないようにふたができる構造になっていて,また声帯という声を出す構造もある.パグやブルドッグといった短頭犬種では喉頭の構造の異常が起こりやすく,喉頭がつぶれて空気が入らなくなり,息がつまった状態で苦しむことがある.運動に耐えられず,吸気時に呼吸が困難で,呼吸に際してぜいぜい音がしたり,鳴き声が変化する.また,喉頭の完全麻痺が先天的,あるいは後天的に起こる.ボビエードフランダース,シベリアンハスキー,ダルメシアンで先天性の病気が知られている.またより年齢の進んだものでは,後天性に様々な原因で喉頭麻痺が起こる.外科手術などに引き続き,あるいは腫瘍や神経病,重症筋無力症(まれな自己免疫疾患であるが腫瘍に引き続き起こることもある)甲状腺機能低下症でみられる.これら喉頭の疾患は,実際に喉頭をのぞいて診断し,手術で治す必要がある.
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気管と気管支の病気
気管炎は気管の炎症であり,咳がよくみられる.犬で多い感染性の原因としてはボルデテーラ(気管支敗血症菌)と種々のウイルス感染がある.気管虚脱はトイ種の犬の知られている気管がつぶれてしまい呼吸が困難になる病気である.また,気管形成不全は短頭種に起こりやすい.たとえばブルドッグの気管はその他の犬よりも径が小さい.興奮や運動でぜーぜーいったり,呼吸が苦しくなるのが特徴.気管が外部から圧迫される病気には,肺門リンパ節の腫れ,左心房の拡大(僧帽弁閉鎖不全症),腫瘍がある.慢性気管支炎は慢性あるいは再発性の喘息様症状を起こす.すなわち,慢性のせきとぜいぜいした息や,失神がみられる.
病因としては感染性,アレルギーが考えられている.また細い気管支の異常で気管支炎と同様の発作性のせき,呼吸困難,チアノーゼがみられることがある.これは肥り過ぎの動物によくみられ,気管支が肺から空気が出されるときにつぶれることが原因である.炎症,感染,肥満,気管の虚脱といった悪化要因を治療し,抗生物質,抗炎症剤,せき止め,気管支拡張薬を使用する.また肺全体の炎症が激しくなったものが肺炎で,細菌など感染性の要因が一番多い.炎症が激しい場合肺の中の水がたまりがちになるが,心臓が悪い場合にも(とくに左心系)肺水腫が起こる.
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